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乳腺炎
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乳腺炎Q&A

母乳育児をしていると、
気になるのが乳腺炎。
「乳腺炎になってとても痛い思いをした」
などと聞いたことがあるかもしれません。
そこで、乳腺炎について
少し紹介したいと思います。

乳腺炎って何?
母乳がたまって出ていくことができず、お乳を作る細胞の外に漏れ出た状態で、それが炎症状態を引き起こし、発熱・しこり・赤み・痛みなどの症状として現れたものを言います。
いつ起こりやすいの?
お産後、2~3週間が一番多いと言われていて、大多数は6週間以内に起こります。でも、授乳中であれば、いつでも起こり得ます。
原因は?
さまざまな原因が考えられますが、乳首の傷や、授乳前の手洗い不十分などによる細菌感染や、授乳間隔が空いたり、うまく飲ませられなかったり、急な断乳などによる母乳のうっ滞(たまること)、疲れやストレスが溜まってしまったことなどが挙げられます。
症状は?
発熱、悪寒、インフルエンザのような体の痛み、乳房の一部分が赤い・痛い・硬いなど。
対処法は?
インフルエンザのときのように、熱があって、お身体がとても辛いです。日々の育児をがんばられ、無意識のうちに無理をなさっておられます。ですので、まずはパートナーをはじめ、おじいちゃんおばあちゃんなどの協力をお願いしてください。そして、少しでも静養の時間を確保してください。それから、赤ちゃんに飲んでもらってください。乳房ケアも必要です。

※みずき助産院をはじめ、
BSケアⓇでは、乳房ケアと同時に、
セルフケアや飲ませ方のアドバイスもさせていただいています。

感染性の乳腺炎で、医師の診察および薬剤の投与が必要な場合もあります。乳房ケアの状況を見て、お伝えさせていただきます。
予防策はないの?
まずは、疲れとストレスを貯めないこと。そして母乳も溜まり込まないような授乳をめざしましょう。
赤ちゃんへの飲ませ方に不安のある方、いつもしこりがあって気になる方、吸われて乳首が痛い方など、一度ケアにいらしてください。あなたに合ったアドバイスをさせていただきますので、母乳の飲み取りがうんとよくなると思います。

※参考文献/日本助産師会・日本助産師学会編
「乳腺炎ケアガイドライン2020」